宮崎 泉

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今から15年前の携帯電話を思い出してみてください。当時、日常でどれくらい携帯電話を手にしていましたか？ある調査によると、今では何にでも使えるスマホが突然なくなると、ほとんどの人がパニックになると言われています。毎年のように、携帯電話業界は技術革新と新たな進歩であふれています。市場は厳しく、競争も激しいため、今年発売されるiPhoneやサムスンといった大手ブランドのスマホには、画期的な機能が搭載されることが期待されています。 

迅速な充電

スマホの充電は標準化されていないため、すべてのスマホで使用される充電器はありませんが、技術者たちは光速充電器の開発に取り組んでいます。問題点は、パワフルなバッテリーを挿入することができないことです。そのため、１時間以内にフル充電できるオプションが登場すると、はるかに便利です。

スマートフォン・インテリジェンス

登場したばかりのSiriに感激し、反応を楽しんだ時代はとうに過ぎ去りました。しかし、AIの進歩は目覚ましく、今ではCortana、Alexa、Googleアシスタントなど、さまざまなスマートアシスタントが利用できるようになっています。これらに共通しているのは、ユーザーから情報を収集し、それをもとにマーケティングを効率化したり、フィードバックをもとにエンドユーザーのニーズが高い製品を開発・生産したりしていることです。

GPS

位置情報とは無関係のアプリが、位置情報の使用許可を求めることを不思議に思ったことはありませんか？このようなアプリの多くは、情報を第三者に販売し、さらにターゲット広告を送信するためにこのような行為を行っています。これは成功した戦略であることが証明されており、今後も継続されることが予測されます。

5Gユーティリティ

もはや未来の問題ではありませんが、スマホ業界では5Gがトレンドとなっています。今年生産されるフラッグシップモデルは、5Gネットワークへのアクセスが必須となります。この最新の携帯電話ネットワークの可能性の広がりを考えれば、数年以内にこれがスタンダードになるのは間違いないでしょう。

このほかにも、AR（拡張現実）、モバイルセキュリティの強化、高リフレッシュレートのディスプレイ、ウェアラブルテクノロジーなど、携帯電話の未来を考える上で論じるべきトピックは数えきれないほど多くあるのです。

昨年は、世界中の企業や起業家を悩ませる日常的な問題に加えて、誰もが乗り越えなければならない新たな障害が突如発生しました。暗号通貨業界はこれらの影響を回避できず、トークンの価格が急上昇するなどの影響を受けました。ブロックチェーンシステムに関しては、話題が尽きず、これからの1年はさまざまな変化が起きるでしょう。

DeFi

DeFiのサービスは、銀行や取引所といった中央金融仲介機関には依存しません。そのシステムはブロックチェーンに基づいており、資金の借り入れ、取引、投資などが可能です。イーサリアムを使える人なら誰でも、インターネットに接続できる人なら誰でも、DeFiのサービスや金融商品にアクセスできます。何が素晴らしいかというと、イーサリアムには所有者がいないため、ルールをそう簡単には変えられないということです。

DeFiがハッカーを誘い、多くの詐欺や偽の贈答が横行しているにもかかわらず、DeFiが改良され続け、今後より良くなっていくと信じられています。成長の見込みがあるので、投資家たちはこのシステムサービスを最大限に利用していくものと思われます。

CBDS

中央銀行デジタル通貨は、暗号通貨業界においてホットな話題であり、過去数年間、特に2020年には特にそうでした。暗号通貨の世界が急速に発展していることから、様々な国がこの競争に参加することを決めています。日本、スイス、イギリス、カナダなどは、暗号通貨を導入する方法を模索し、その良い面と悪い面について研究しています。トークンマネーは素晴らしいアイデアのようであり、中国はCBDSに関しては世界のリーダー的存在となっています。今年、中国ではデジタルマネーが利用できるようになり、スマホの画面をワンタッチするだけで商品を購入できるようになると予測されています。

税法

暗号通貨の利用がまだ大規模に普及していないこともあり、これを規制する詳細な税法はまったく存在しませんでした。嫌う人や反対する人がいようとも、トレンドが暗号通貨に向かっていることは間違いありません。多くの国の政府はすでに、暗号通貨の取引を監視する方法を探すことに集中的に取り組んでいます。今年はこの問題に大きな変化があり、脱税は暗号通貨の世界でもまもなく罰せられるようになるでしょう。

ビットコイン

ご存知のように、暗号通貨の価値は予測不可能なことが多く、ビットコインは現在、想像を絶するほど好調です。１月１日時点のビットコインは4万ドルでした。そして、年明け以降、価格は非常によく持ちこたえ、現在は6万ドル近くになっています。有名企業であるPayPalがビットコインで支払えるようにしたことは大きな進歩です。専門家は、2021年は暗号通貨業界にとって繁栄の年になると予測しています。

一貫して非常に安定していたギャンブル業界も、突如世界を襲ったパンデミックの影響により、多少の揺らぎが生じました。つまり、世界中の国々で緊急事態宣言や外出禁止令が発令され、経済は徐々に弱体化していったのです。時間の経過とともに、適応力のある業界だけが生き残り成功することが証明されましたが、それはカジノ業界でも同様だったことは間違いありません。2020年には、カジノに暗号通貨が導入され、そのことがオンラインギャンブルの発展を大きく後押ししました。ほとんどの人が在宅ワークをせざるを得ないため、自宅にいながらでも利用できることが何よりも重要となっています。

2021年の調査で算定された推定収益額が1兆ドルにも上ることを考えると、この予測は、今年もギャンブル業界にとってはまたしても有益な年になることを示唆しており、競合会社間の厳しい競争は、ユーザーにとっても利益がもたらされるでしょう。

以下では、プレイヤーの想像力をかき立てた面白いギャンブルトレンドをいくつかご紹介します。

モバイルギャンブルの人気上昇

テクノロジーの飛躍的な発展は、スマートフォンにも波及しました。ほんの10年前には、機能が少ないにもかかわらず、タッチスクリーンのデバイスには大きな魅力がありました。現在、スマートフォンは、非常に強力なプロセッサ、大画面、高速インターネットアクセス、驚異的なメモリ容量を備えています。それに伴い、ソフトウェアアプリケーションを通じて、消費者にギャンブルゲームを提供できるようになりました。

少し前に行われた調査によると、モバイルギャンブル業界は、全市場の過半数のシェアを占めていると推定されています。特に、パンデミックによる社会的危機に直面している現在では、誰もが常にスマホを使用しているため、ギャンブル企業が多額の資金を投じて、カジノやスロット、スポーツベッティングなどのゲームをすぐにプレイできるアプリケーションを開発しているのも不思議ではありませんね。

暗号通貨を導入するカジノの増加

最近では、ブロックチェーン技術を利用する人がどんどん増えています。その最も大きな理由は、ブロックチェーンが提供するセキュリティにあります。提供される匿名性、スピード、安全な決済システムは、まさに世界中のギャンブル企業にとって魅力的なものでした。

今後数年のうちに、すべてのカジノで暗号通貨が導入されることは不可避だと予測されています。それにより、誰かが自分の稼いだお金を盗むのではないかと恐れる心配がなくなり、さらに安全に支払いができるプラットフォームになるので、さらに多くのプレイヤーを惹きつけることでしょう。

カジノでも注目されるEスポーツの人気急上昇

サッカー、バスケットボール、テニス、または全く新しいスポーツなどが楽しめるスポーツベッティングは、ギャンブル業界全体で最も人気のあるゲームの一つであることは間違いありません。スポーツベッティングは、最も無害なベッティングの一つと言われていますが、プレイヤーにとっては、特定のチームを応援する理由が増えるという形で、新たな形態のエンターテイメントとなっています。若年層をターゲットにしているとはいえ、Eスポーツ市場は巨大です。そのバラエティの豊富さは驚異的であり、近い将来、テレビでの配信も行われるようになる可能性が高いこともあり、その人気はさらに高まるでしょう。

カジノ産業の発展に貢献するVR

カジノ市場は広大で、ユーザーの要望は多岐にわたります。プレイヤーのほとんどは、今でも実店舗のカジノに訪れて、お気に入りのゲームをプレイしたいと思っているようですが、様々な理由でそれができません。主な理由の一つは、ウイルスの拡散を阻止するために施行されているソーシャルディスタンスの規制です。そんなプレイヤーのための解決策がまさにVRベッティングなのです。プレイヤーは、快適な自宅に居ながらにしてカジノにテレポートして、鮮やかな色彩、人ごみ、音楽、そして楽しい時間を体験することができます。まだまだ発展途上ですが、この種のベッティングは急速なペースで進化しつつあるのです。

近年、テクノロジーがあまりに進歩したため、何千年も前に作られたもの、例えば様々な石器の発明、火や車輪もその一部であることなど、忘れてしまうような時代になっています。ほんの数十年前には考えられなかったことが、今では当たり前になっています。世界中のエンジニアによって、生活のあらゆる分野で信じられないほど多くの装置が開発され、その職業に就いている人でさえすべてを知っているわけではないほど多くのことが起こっています。さらに、数年後にどんなスキルが役に立つかわかりませんが、知っておくべき重要なテクノロジー動向について簡単にご紹介しましょう。

• IoT – モノのインターネット
  インターネットで接続された物のシステムで、無線ネットワークを介してデータを操作するために使用されます。
• AI -人工知能
  人間レベルの知能をシミュレートした機械は、生活の中でますます一般的になってきています。ナビゲーションデバイス、音声認識、顔認識などの技術にはAIが存在しています。
• VR – 仮想現実
  特殊なゴーグルを使用することで、仮想現実の世界にアクセスできます。この技術は、3D空間のシミュレーションであり、非常に便利であると同時に、楽しいものでもあります。
• サイバーセキュリティ
  ハッカーたちは、オンライン詐欺、コンピュータシステムへの侵入と情報の盗み出し、危険なマルウェアのインストールなど、大混乱を引き起こす新しい方法を開発しています。サイバーセキュリティの開発者は適切に対応します。
• エッジ・コンピューティング
  最新のITアーキテクチャ。一番の利点は、データをそれがあるべき場所により近いところに保存することにあります。そのため、クラウドコンピューティングを悩ませている遅延の問題を回避することができます。IoTとエッジは同時に、且つ相互に進歩しています。
• 5Gネットワーク
  もうすでに聞いたことがあると思いますが、5Gは携帯電話技術の頂点です。このネットワークは、あらゆる面で従来のバージョンよりも改良されており、特にデータ転送のスピードに関して優れています。その驚異的な速度により、拡張現実（オーグメンテッド・リアリティ）や仮想現実（バーチャル・リアリティ）などの高度な技術の利用が現実となりつつあります。
• RPA -ロボティック・プロセス・オートメーション
  賛成されようが反対されようが、このテクノロジーは未来のものであり、生産プロセスを自動化して人的要因を排除する装置の開発を止めることは不可能です。

テクノロジーの発展はとどまるところを知らず、指数関数的な進歩を目の当たりにしていることから判断すれば、ロボットが突然、私たちの日常生活に加わるという予測も、それほど遠い話ではないと思われます。いずれにしても、テクノロジーの世界は成長し続けており、新しいものや革新は次々と登場してくるのです。

エンターテインメントの領域は、人々が考えている以上に重要です。ゲームは本と同じように頭を使うことができ、創造性を高めたり、問題解決能力を身につけたり、視空間認知能力を向上させたりするなど、さまざまな効果をもたらします。

新型コロナウイルスによるパンデミックの間、ゲーム機やパソコン、ゲームソフトの売上額が急増したことからも、いかにゲームの人気があるかが証明されました。この業界は最初から急激に収益が伸びた数少ない業界の一つであり、今後の数年もその路線が変わらないことは間違いありません。

クラウド 

クラウドゲームのメリットは、特に新しいゲームがどんどんメモリを消費していく中で、大量のギガバイトをコンピュータにダウンロードする必要がないことです。その代わりに、月々の利用料を払えば、自分のデバイスでストリーミング再生することができるのです。また、ゲームは非常にパワフルなサーバー上で実行されるため、ハイエンドのマシンを持っていなくても、高機能を必要とするゲームをプレイできます。また、5Gネットワークの開発により遅延が改善されたことは、スマホでのクラウドゲームが実際に隆盛である理由です。

eスポーツ

Twitchなどのストリーミングサイトの登場は、eスポーツの発展に大きな影響を与えました。ライブ配信視聴者数が常に2万人を超えるストリーマーもおり、他のスポーツと同じように、ビデオゲームを視聴したい人が増えていることを示しています。eスポーツへのゲーム統合を加速させたのは、2020年にリアルのスポーツ試合がほぼなくなったことです。野球の試合はもちろん、どんなスポーツイベントにも行くことは不可能でした。このような状況の中で、eスポーツは2020年に69％の上昇を見せ、2021年もその傾向は止まらないことは確実でしょう。Newzooの推定によると、eスポーツからの収益は、年末までには11億ドルという莫大な額に到達するということです。

このような人気は、ゲーム開発者に影響を与え、League of LegendsやCS: GOのような、より競技性の高いマルチプレイヤーゲームが生まれることになるでしょう。

モバイル

今や、スマートフォンを持っていない人はほとんどいません。数年前に発売されたものでも、オンラインストアで販売されている数多くのゲームを起動するのに十分な性能が備わっています。スマホはいつでもすぐに使えるので、病院やバス停での待ち時間などにすぐにゲームを起動して時間をつぶせます。

スマホゲームはあまり人気がないという考えの方は、以下の統計をチェックしてください。

• 昨年度ユーザーが費やした総額：約190億ドル 
• 2020年度の総収益額：約772億ドル
• 総ユーザー数：約12％増加

もし車好きの方なら、最も儲かる業界の一つである自動車業界の中で、何か新しいことが起きていないか気になることでしょう。世界中のエンジニアは、車の製造に携わるだけでなく、自身が所属するメーカーが競合会社に一歩先んじるための様々なイノベーションを生み出そうと全力を尽くしています。全世界を襲ったパンデミックは、もちろん自動車業界にも影響を及ぼし、生産量は全般的に低迷しています。

気候変動に配慮した車の開発や、厳しい一年であった2020年からの回復など、今年は新たな課題が待ち受けています。この記事では、自動車業界に関わるすべての人と車好きの心をとらえる要注目トレンドをご紹介します。

自動運転車は未来？

自動運転車の技術開発は長年にわたって行われてきましたが、近い将来に完全に終了するとは考えられません。なぜなら、多くの資源、労力、時間を必要とする長く困難なプロセスであるからです。自動走行車のメリットは、疲労や飲酒運転などの人的要因を排除して、交通の安全性をある程度確保できることです。例えば、Intvoというアメリカのスタートアップ企業は、車が歩行者の正確な位置とその動きをより正確にスキャンできるようにし、事故のリスクをさらに減らす安全性の高い技術を開発しています。自動走行車の開発に最も多くの資源を投入している企業は、テスラを筆頭に、アップル、グーグル、マイクロソフトですが、その中でも電気自動車のプラットフォームを持つのはテスラだけです。

自動車のコネクティビティ

自動運転車の話をしたら、自動運転車がないと存在しない分野、つまりコネクティビティを話題にしなくてはなりません。コネクティビティで最も重要なのは、テレマティクス、インフォテインメント、インフラストラクチャの3つです。

電波、Wi-Fi、衛星、そのいずれも極めて重要な通信やデータ転送を可能にします。車とそれに乗る人をつなぐのはインフォテイメントであり、ユーザーに情報や娯楽を提供する一連のデバイスです。インフラストラクチャは安全のために最も重要で、環境と車をつなぐものであり、自動運転車の開発のためにも重要です。これらはすべて、自動車の開発、より優れた安全性、エンドユーザーの総合的な満足度の向上に貢献します。

化石燃料から電気へ

電気自動車の生産と使用が始まってからずいぶん時が経過しました。電気自動車ができた理由は、化石燃料の排出による環境への悪影響と、石油の埋蔵量が永遠にあるわけではないという2つです。再生可能で安全なエネルギー源への完全移行は、まさに自動車業界全体が目指しているものです。しかし、それまでの道のりは長く、電気自動車メーカーが直面している問題には、充電スタンドの不足、バッテリーの不良、あまりにも高い価格などがあります。現在、テスラはすべての電気自動車メーカーを先頭に立っていますが、数年後には変わる可能性があります。