AFPBB Newsの動画より

AFPBB Newsの動画より

動画グラフィックスでニュースを理解する

インフォグラフィックス2013.8.5 16:05

 情報のビジュアル化はニュース分野でも進化している。従来のグラフィックスでは複雑なニュースを解説するには限界があり、テレビなどではCGなどを活用した動画が増えている。フランス本社のAFP通信社は1日約100本のインフォグラフィックス、動画グラフィックスを制作している。一部は日本語字幕付きで公開されており、朝鮮半島の北緯38度線を巡る攻防の歴史、スペイン脱線事故の再現などの再現映像は興味深く、生々しい。

 AFP通信社はインフォグラフィックス、動画グラフィックスの分野に注目し、数年前からデザイン制作チームを強化。テレビやWeb用の素材として、各国ニュースのビジュアル化を進めている。

「朝鮮戦争」を振り返る上で分かりやすい解説

 AFP通信社の動画グラフィックス「朝鮮半島、対立の60年」はよくできており、隣国を理解する上で有益だ。第2次世界大戦後、米ソ冷戦を背景に朝鮮半島は南北に分断された。1948年には米国の支援を受けた大韓民国(韓国)が成立。共産勢力を後ろ盾に持つ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が誕生。北朝鮮は1950年6月25日、韓国軍が南部に移動したタイミングで南進し、「朝鮮戦争」が勃発した。

 日本語字幕付きで公開されている動画グラフィックスでは、北朝鮮軍がソウルを数日で陥落し、半島南部まで進攻した後、米軍主導の国連軍が反撃していく様子がタイムラインと同時に表示される。

 朝鮮戦争では戦場が南北を何度も往復したため、国土は荒れ果て、多くの犠牲者が出た。民間人は推定で200万人、兵士らを含むと400万人近くが死亡・行方不明となった。1953年7月27日に北緯38度線の板門店で休戦協定が結ばれたが、平和協定は正式に結ばれていないため、現在も停戦、戦争状態にある。動画グラフィックスの映像は当時、朝鮮半島の全体が戦場となっていた状況を明確に伝えている。

英語版では各国の注目ニュース、科学系も充実

 最近のニュースではスペイン北西部のガリシア自治州サンティアゴ・デ・コンポステーラ近郊で列車が脱線した事故もCG映像を使ってリアルに再現している。この脱線事故では79人が死亡、列車は制限速度の2倍近くでカーブに突入しおり、列車の運転士は過失致死の疑いで逮捕された。

 このほか、日本語字幕のない英語版では太陽風の影響でオーロラが発生する仕組み、世界各国で稼働する核融合炉などを解説した科学系動画も充実しており、探究心をくすぐられる。

Ryuichi

新聞記者、報道カメラマンなどを経てインターネットサービス、ポータルサービスの会社を転々とする。外資企業と国内企業を行き来して、国産オリジナルのWebサービスをいつか創り出そうと夢見ている。現職は何でも本部長。

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