写真:AP/アフロ

写真:AP/アフロ

事故から1年8ヵ月、大型クルーズ船引き揚げ

インフォグラフィックス2013.9.30 20:00

 イタリアのジリオ島沖で2012年1月13日に大型クルーズ船が座礁し、32人が死亡した事故を覚えているだろうか。全長約290メートルのコスタ・コンコルディア号は1年8ヵ月も座礁現場で横倒しのままになっていたが、ようやく9月中旬に引き揚げ作業が行われた。AFPの動画グラフィックスは、実際の作業について詳しく解説している。


 9月17日、総重量11万トン余りの船体を引き起こす作業が行われ、19時間前後の作業で船は垂直な状態になった。撤去費用は、船の建造費を超える6億ユーロ(約793億円)になるという。動画では海底と船体の隙間を支柱などで固め、ケーブルで船体を引き起こす方法をアニメーションで確認できる。

 今後は、船の両側につけられたタンクから水を抜くと、その浮力で船が浮かび、えい航(自動車でいうけん引)が可能になるという。船体崩壊による有毒物質や廃棄物の流出を懸念する声も多く、慎重を期すため、作業中もケーブルの強度確認が行われた。

 船体を起こす作業のメンバーには、ダイバーや溶接作業員、エンジニアなど500人余りが世界から集められたそうだ。引き揚げ作業ではおもりを制御する大がかりなシステムが用いられ、水中ロボットの遠隔操作や水力工学専門家ら11人が管制室で作業を見守り、現場に指揮を出し続けたという。

 まさに、ITとデータ、人間が一体となったチームワークだったと言えよう。


関連リンク:伊座礁船引き起こし、「ジェットコースターのようだった」責任者(AFPBB News)

まり

広告制作会社を経て、マーケティングリサーチ、ソーシャルメディア分析業務に従事。 趣味でFlashやイラストレーターをかじったこともあり、データ×デザイン=インフォグラフィックスに興味津々、修行中。

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