写真:インフォバーン

写真:インフォバーン

速さを体感できる3Dインフォグラフィックス

インフォグラフィックス2013.11.15 15:30

 10月26日から11月4日まで10日間にわたって開催された「東京デザイナーズウィーク」にて、3Dインフォグラフィックス作品が展示されていた。制作したのは株式会社インフォバーンのアートディレクター木継則幸氏と、moff代表の荒川健司氏で、「Subjective World」というタイトルがつけられていた。

 作品は下の写真のようなヘッドマウントディスプレイを装着し、周辺を見回すことで体験できる。

NO1

 実際に装着すると、下記のような画面が目の前に現れる。白いボックスには「バレー(スパイク)」や「スーパーカブ」など、様々な名前がつけられており、それぞれのスピードで前方から接近し、通り過ぎていく映像を見ることができる。ジャンルは「スポーツ」「乗り物」「動物」「自然現象」の4ジャンルで、筆者が見て印象的だったのは「チーター(動物)」や「津波(自然現象)」であった。

実際の体験者の風景NO2

 ヘッドマウントディスプレイを付けたまま横や後方を見ると、前方から接近してきた白いボックスが自分を通り過ぎていく様子も表現されている。ボックスが自分を通り過ぎると数字が表示され、体で感じた速度が時速何キロなのか、後ろを振り返ると分かる仕組みになっている。前述のチーターは最高速度時速100キロ、津波は時速380キロで設定されている。

前方からスーパーカブ(箱)が迫ってきているNO3 振り返ると、60キロで通り過ぎたことが分かる。NO4

 その数値を聞いて想像するだけではなく、実際の速度の速さを体感することができる。また、ジャンルごとに速さの比較ができるため、サッカーのシュートの速度と、バレーのスパイクの速さではどちらが強烈なスピードなのか、比較もできる。つまり、ゴールキーパーの体感速度とバレーのレシーバーの体感速度を一度に見ることができるのだ。

 この仕組みは、PCでリアルタイムレンダリングされた映像をUSB経由でヘッドマウントディスプレイに転送しており、速度変化のコントロールはマウスで行っている。

 この作品を制作した木継氏は、「この作品のようにインターフェイスに身体性をとり入れることで、情報理解の可能性が広がる。これからも体で理解するインフォグラフィックスというテーマで、様々なアプローチをしていく予定だ」と語る。

 身近な設備と技術で、リアルに体感することのできるインフォグラフィックスを作成できることに驚いたとともに、今後の可能性の広がりも感じた体験だった。

まり

広告制作会社を経て、マーケティングリサーチ、ソーシャルメディア分析業務に従事。 趣味でFlashやイラストレーターをかじったこともあり、データ×デザイン=インフォグラフィックスに興味津々、修行中。

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