写真:アフロ

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メッセージを伝えるための「珠玉の一枚画像」

インフォグラフィックス2013.6.20 13:48

 企業のマーケティング活動において、プロモーションの位置づけで自社に関連するテーマの調査を実施し、プレスリリースを行うというケースがある。世の中のトレンドや情勢について統計データ等を用いて解説し、自社のサービスや商品の訴求をそれとなく行う手法だ。

 最近は、調査結果のプレスリリースをインフォグラフィックス形式で発表する企業が出てきており、面白い事例を見つけた。

 インフォグラフィックスとは、情報やデータを視覚的に表現したもの。ここ2、3年、ネット界隈では「○○をわかりやすくまとめたインフォグラフィック」といったネタがソーシャルメディア上で共有されていくケースをよく見る。

 昨年からは、インフォグラフィックスのまとめサイトや投稿・共有サイト、インフォグラフィックス作成支援サービスなども登場してきている。インフォグラフィックスという概念自体は特に新しいものではないが、ここ最近のトレンドは各種定量データをいかにわかりやすく可視化して共感を呼び、伝播させていくか、という点で注目が集まっているようだ。

 では、マーケティングにおけるデータの見せ方において、インフォグラフィックス形式と従来のプレスリリース形式では何が違うのだろうか。インフォグラフィックス的アプローチで比較を行ってみる。

プレスリリースとインフォグラフィックス比較

プレスリリースとインフォグラフィックス比較

 インフォグラフィックスは、関連する定量データを画的に1枚の画像で見せることで、直感的に情報を伝えたり、伝えたいメッセージを印象付けたりすることに長けている。

 一方、従来のプレスリリースは、文章をメインとしてグラフや表で情報補完する形式だ。発表されたグラフや図表は裏づけデータとして資料に引用をしやすく、ビジネスの場に馴染んだ見せ方と方法であると言える。ただし、ソーシャルメディア上での共有を促進していく際には、画像の「パッと見のわかりやすさ」が鍵を握る。

 調査結果のWebサイトをTwitterやFacebookの公式アカウントを通じて共有する時、サムネイル画像として印象が強いのは、インフォグラフィックスの方ではないだろうか。Webサイトの設計によっては、Webページにあるグラフや表が、Facebookのサムネイル画像として表示されないケースもあり、もったいない事例を時々見かける。

 ソーシャルメディア上(特にFacebook)では、画像に沢山のイイネがついたり共有されたりしやすいという特性もあり、画像付き投稿は企業のソーシャルメディアマーケティングにおけるメソッドの一つにもなってきている。

 多くの情報を集約してメッセージを伝えるための「珠玉の1枚画像」を作成し、それを伝播させることで自社のWebサイトへのアクセスを呼び込む。こうした取り組みは、企業メッセージを広め消費者を動かしていく重要なプロセスになりそうだ。

まり

広告制作会社を経て、マーケティングリサーチ、ソーシャルメディア分析業務に従事。 趣味でFlashやイラストレーターをかじったこともあり、データ×デザイン=インフォグラフィックスに興味津々、修行中。

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