写真:アフロ

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戦後3番目の低投票率、ネット選挙の課題

リアルタイム調査2013.7.22 16:30

 政党別・政策別口コミ数のリアルタイム集計は、2013年7月23日17:00をもって終了しました。

 7月21日に投開票が行われた第23回参議院選挙は、自民党が現行選挙制度のもとで過去最多の65議席、公明党も11議席を獲得した。政党別で口コミが最も多かったのは「自民党」で、「民主党」は大きな流れを作れず、選挙終盤では「日本共産党」に口コミ数で追い抜かれた。ネット選挙解禁となった参院選だったが、戦後3番目の低投票率となり、各政党はネット選挙への課題を残す結果となった。

 NTTコム オンラインでは6月からTwitter全量を対象に20政党(候補者の擁立がない政党含む)および無所属の口コミ数、さらに政策別口コミ数をモニタリングしてきた。Twitter上の口コミ数は同社の分析ツール「Buzz Finder」で1時間毎に集計している。

政党別口コミ数

 自民党への口コミ数は常にリードを保ち、自民党と連立を組む公明党への口コミ数も投開票日に激増していた。実際に自公両党は非改選を含めて参院過半数(122議席)を獲得、衆参両院ともに連立与党が過半数となり、「ねじれ国会」は解消となった。自民党への口コミは公示となった7月4日、そして7月17日に報道された石破幹事長の発言に連動して跳ね上がったが、大きな炎上には至らなかった。

 口コミ数で2位を維持していた民主党は参院選の中盤になって、日本共産党に口コミ数で追い抜かれてしまった。民主党は改選44議席から結党以来最低の17議席まで減少して惨敗となった。

 一方、日本共産党は東京、京都、大阪で勝利し、12年ぶりに選挙区で議席を獲得。同党はゆるキャラで構成した「日本共産党カクサン部」をネット上で展開、他党と一線を画した拡散手法が際立っていた。

 日本維新の会を含むその他政党は選挙期間中でも口コミ数の変化が少なく、団子状態で推移していた。

政策別口コミ数

 政策別では圧倒的に「原発問題」への注目が高かった。投開票前後になると、「憲法改正」が一気に跳ね上がり、「TPP」「消費税増税」「アベノミクス」などが続いていた。

 ネット選挙解禁となった参院選だったが、ふたを開けてみれば2012年12月に実施された第46回衆院選に比べて、主要政党に関するTwitter上の口コミ数は減少していた。今回の参院選の選挙区投票率は52.61%で、前回よりも5.31ポイント下回った。参院選としては戦後3番目の低投票率という結果だった。

 共同通信が参院選投票日に実施した「出口調査」(8万人余りが対象)によると、投票先を決める上でネット情報を「参考にした」と答えた人は約1割にとどまっていたという。

 ネット選挙は若い世代の政治無関心に歯止めをかけ、投票率を上げる効果も期待されていた。ただ、今回の結果を見る限り、大きな流れはほとんど起きていない。今回の参院選において、各候補者はTwitter上で、一方的に街頭演説の予定などを発信し、有権者の声に返信しないケースが目立っていた。各政党は、ネット選挙において「有権者の声」に何らかの形で答えていく必要がありそうだ。

BuzzFinder

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