提供:Ikon-Images/アフロ

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Twitterの偽フォロワー販売ビジネスとは?

2013.8.2 18:24

 Twitterの公式アカウントのフォロワー(閲覧者)を増やそうと苦労しているユーザーを狙った「偽フォロワー販売ビジネス」が物議を醸しだしている。今回の参院選において、一部立候補者の公式アカウントで、フォロワー水増しがあったのではないかという疑惑が浮上している。米国でも、Twitterアカウントのフォロワーを販売する業者が何十社も存在しており、ソーシャルメディア活用のマナーが問われている。

 ネット選挙解禁に伴い、7月の参院選では各候補者のTwitterのフォロワー数やFacebookの「いいね!」の数が、注目度を見る際の指標にもなっていた。ところが、比例代表で落選した元衆院議員のTwitter公式アカウントのフォロワー数は異常な動きを示していた。

 元衆院議員の公式アカウントは6月中旬、フォロワーが一時的に1万人前後まで急増し、大半のフォロワーが日本で選挙権のない外国人らしきアカウントだったことで、疑惑の目が向けられるようになった。

「いいね!」の8割がトルコのFacebookユーザー?

 問題のTwitter公式アカウントは7月22日に閉鎖されているが、この元衆院議員の公式Facebookにも不可解な点があった。6月上旬時点で約2300人の「いいね!」が集中しており、毎日新聞によると、その約8割が「トルコ」にいると思われるFacebookユーザーから押されていたという。

 元衆院議員の外国人フォロワーの急増、Facebookの「いいね!」がトルコなどから集中したことは不自然であり、「偽フォロワー販売ビジネス」と密接な関係があるという見方が多い。

 実際にWebで検索してみると、フォロワー付きTwitterアカウント販売を謳っている業者が今も存在している。

 ある業者は「当サイトが提供するフォロワー付き Twitter アカウントを活用すれば、ネット選挙運動で非常に強力な武器になります。支持政党や候補者の応援に、ぜひご活用ください!」という、各政党や参院選候補者への利用を勧める宣伝文句を並べている。

 購入メニューには「Twitter 120000フォロワー付き 240,000円 SOLD OUT」などの項目があり、フォロワー付きアカウントの価格を具体的に明記している。

米国でも偽フォロワー1,000当たり18ドル前後で売買

 米国においてもフォロワー付きでアカウントを販売するビジネスが存在しているようだ。New York Timesのブログ記事によると、偽フォロワーの販売業者が米国には何十社もあるとしている。

 偽フォロワーの販売は1,000~100万単位で行われ、多少の幅はあるが、平均で1,000当たり18ドル前後。米国における市場規模は4000万ドル~3.6億ドルほどと推計される。リツィート代行も存在し、月9ドル(1日5リツィート)~月150ドル(1日125リツィート)程度が相場という。

 同ブログ記事の中で、Twitterの米国スポークスマンは「偽アカウント対策に努力はしているものの、ユーザーの40%はツィートせずに見るだけなので、偽りのフォロワーなのか、本当のフォロワーなのか、その判別は非常に難しい」としている。

Ryuichi

新聞記者、報道カメラマンなどを経てインターネットサービス、ポータルサービスの会社を転々とする。外資企業と国内企業を行き来して、国産オリジナルのWebサービスをいつか創り出そうと夢見ている。現職は何でも本部長。

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