写真:AP/アフロ

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AKB殺害予告とバイト悪ふざけの共通点

2013.8.16 18:48

 8月3日放送のフジテレビ系「27時間テレビ 女子力全開2013 乙女の笑顔が明日をつくる!」内のコーナー(めちゃ×2イケてるッ!)でお笑いタレントの加藤浩次がAKB48メンバーの「まゆゆ」こと渡辺麻友(19)を投げ飛ばし、顔を踏みつけたりした行為に対し、加藤氏への殺害予告がネット上に書き込まれた。

 いたずらに犯行をほのめかすネット上の書き込みは「偽計業務妨害罪」という犯罪行為に当たる可能性がある。殺害予告をされた本人、その関係者の不安を募らせる事態になりかねないので、このような過激な行為はあってはならないことである。

 しかし、今回の騒動で投げられたり、蹴られたりした渡辺麻友、本人はバラエティ番組の演出ということもあり、まったく気にしていない旨をブログで語っている。現時点で逮捕者などは出ておらず、この殺害予告騒動は沈静化に向かっているようだ。


アルバイトの悪ふざけ炎上から店舗閉鎖へ

 SNSへの投稿が問題となった例として、最近多いのはアルバイトの悪ふざけ炎上事件だ。7月中旬に、ローソンの店員がアイスクリームのケース内で寝そべっている写真がFacebookに投稿され、炎上した事件は記憶に新しい。ローソンは謝罪の上、店舗とのフランチャイズ契約を解除した。これを引き金にその他のコンビニ、飲食店などでもアルバイト社員の悪ふざけが相次いで発覚、チェーン店本部などが謝罪して、中には店舗を閉鎖するといった事態に至っている。

 このようなSNSの炎上、騒動となる原因は主に2つあるに思える。

 原因の一つとして、コンビニ、飲食店などでは食料品を扱っているという「当事者意識の欠如」が一部の現場にあるということだ。衛生管理や食べ物を粗末に扱ってはいけないという意識があれば、常識的に考えて、食べ物を扱うケースに寝そべることはやらないだろう。

 しかし、飲食店などで過去にアルバイトをした人なら分かるだろうが、アルバイト社員の悪ふざけは正直、日常茶飯事で起きている。つまみ食いや什器で遊ぶなど、自分がやっていないまでも、他のアルバイト社員がやっているのを見かけたことがあるという人は多いはずだ。

 コンビニチェーン店の謝罪の中に出てくる「管理者や社員の教育・指導を徹底していく」という言葉は、こうした状況の改善を再認識しているのだろう。

 もうひとつの原因は、こうした悪ふざけがインターネットに映像とともにアップすることは世の中全体に公開していると同義いう意識が欠けている点にある。当人はネタとして、友人や知人と仲間内で笑うためにアップしたつもりなのだろうが、世の中全体に公開しており、悪ふざけの自体が許されると思っているのではなく、仕事関係者には「ばれない」と勝手に思っているのだと思われる。

バイトの悪ふざけとAKB殺害予告

 つまり、そもそも殺害予告やアルバイト社員の悪ふざけは常識的に許されない行為であるが、ネット上に情報を発信する上で心がけていなければならないマナー、リテラシーにも問題が存在しているということだ。

 SNSの普及に伴い、個人レベルの情報発信は増える一方だが、ユーザー自身が書き込み、映像をアップする際の責任への意識はまだまだ低く、社会の法整備も追い付いていないのが現実だ。個人や企業だけの問題ではなく、家庭や学校などを含めた教育の見直しも必要となっている。

 自分もSNSを更新するときには、自分の情報が世の中全体に公開されているという意識を持ってネットライフを楽しみたいものである。とりあえず酔っぱらった後に更新するのは控えよう。

日本橋 太郎

SEを経てベンチャーやら外資やらでコンサルタント/アナリストとしてさまざまなデータを分析。住まいは、東京の下町。とにかくお祭りが好き。将来日本橋(東京)に住むと決めた。

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