写真:ロイター/アフロ

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一部のアカウントがトレンドを作っている?

2013.12.19 20:00

 年末になると今年一年を振り返った様々なランキングが発表される。代表的なものは「2013ユーキャン新語・流行語大賞」だが、米国ツイッターも、今年1年をツイートで振り返る「Twitterの2013年」(#YearOnTwitter)を発表している。これにあわせて、Twitter.jpも12日、2013年に日本で盛り上がったハッシュタグやトレンドを発表した。TVドラマやスポーツ、テクノロジー、ゆるキャラなどのカテゴリー別にランキングになっているが、その中でも特に気になるのがハッシュタグランキングだ。(Twitterの2013年(日本のトレンド編))

 ハッシュタグランキングの上位10位を見ると、ゲームおよびアニメに関するハッシュタグが8つもランクインしている。「ハッシュタグ」という特定ジャンルを指定したランキングではないにも関わらず、アニメやゲームのカテゴリーが上位を独占する結果となった。ここから察するに、

  • ツイッターを使っている層はアニメやゲームのユーザーが多い
  • アニメやゲームを好きな層は一人あたりのツイート数やハッシュタグの利用が多い

 という仮説が成り立つ。そこで、その仮説の一端を探るべく、1位の「艦これ」と2位の「あまちゃん」でツイート数とそのアカウント数を簡単に分析してみた。

※「艦これ」
『艦隊これくしょん -艦これ-』(かんたいこれくしょん かんこれ)は、角川ゲームスが開発し、DMM.comが配信しているブラウザゲームである。第二次世界大戦期の大日本帝国海軍の艦艇(軍艦)を萌えキャラクターに擬人化した、「艦娘(かんむす)」と呼ばれるキャラクターのカードをゲーム中で集め、強化しながら敵と戦闘し勝利を目指すという内容である。-- wikipedia

※「あまちゃん」
『あまちゃん』は、NHK連続テレビ小説の名前である。

 まずは、書き込みの量とアカウント数(1アカウントで複数回ツイートしても1と数える)を比較してみる。調査の期間は12/5-12/12までの1週間で、ツイッターの全量データを分析の対象とした。

ツイート数アカウント数一人あたりの
平均ツイート数
艦これ61,06925,0552.44
あまちゃん21,15613,3551.58

 次に、書き込み数毎のユーザーの分布をみると、ともに10ツイート未満のアカウントが95%以上を占めているが、「艦これ」のほうが1アカウントあたりのツイート数が多かった。100回以上ツイートしているアカウントも0.15%あり、中には2,000回以上ツイートしているアカウントも存在した。(ここにはbotなどの機械投稿と思われるアカウントも含まれている)

tweet1219_figure01

 最後に、10回以上ツイートしているアカウントと9回以下のアカウントでの総ツイート量を比較したのが以下のグラフである。「艦これ」を見ると、10回以上ツイートしているアカウント(上位2.5%のアカウント)で全体の36%のツイート数を出していることが分かる。「あまちゃん」は21%であり、15ポイントの差がある。

tweet1219_figure02

 今回は2ワードだけの検証なので断定はできないが、仮説2番目の「アニメやゲームを好きな層は一人あたりのツイート数やハッシュタグの利用が多い」という可能性は高いのではないかと思われる。

 しかし、「あまちゃんでも」ツイート数上位の数1.3%のアカウントが全体の20%以上のツイートを作っているという事実は驚きである。

 最近では、ソーシャルメディアとTV視聴率との関係や選挙の予測、さらに消費者の声を企業のマーケティングに活かす試みもあるが、このように、ツイート数が多い上位のアカウントの声を安易にトレンドと見るのではなく、様々な切り口で玉石混交の玉を見つけ、分析していく必要性を感じる。

日本橋 太郎

SEを経てベンチャーやら外資やらでコンサルタント/アナリストとしてさまざまなデータを分析。住まいは、東京の下町。とにかくお祭りが好き。将来日本橋(東京)に住むと決めた。

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