写真:アフロ

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クリぼっち増加?広がるクリスマス中止デマ

2013.12.25 19:04

 クリスマスというと、家族団らんの時を過ごしたり、彼氏彼女と思い出を作ったりなど人それぞれだ。ところが近年、12月25日のクリスマスが近づくにつれ、ネット上では「クリスマス中止のお知らせ」というデマが拡散している。クリスマスに恋人のいない男女はネットで「クリぼっち」という呼称があり、クリぼっちの増加によって「中止」ネタの盛り上がりがあるのかもしれない。毎年ユニークな中止理由が展開されているが、今年のクリスマス中止ネタも、日本の現状を象徴した内容と言える。


日本では毎年クリスマス中止のデマは直前1週間前から拡散

 Twitter上でのクリスマス中止に関する話題を口コミ分析ツールBuzzFinderで調べると、クリスマス約1週間前の18日から少しずつ話題が増え始める、クリスマス直前になると、ツイート数が二万件弱/日と急激に拡散している。クリスマスが近づくにつれ「クリぼっち」が確定した人々が次々と反応していっていると考えられる。

 

BuzzFinder集計による「クリスマス 中止」の口コミ推移

BuzzFinder

今年のデマは特定秘密保護法による「特定秘密」

 今年のネット上で拡散しているクリスマス中止の理由は以下のようなものがある。

1.特定秘密保護法に絡めた時事ネタ

 クリスマス中止のお知らせ  2013年12月24、25日に開催予定のクリスマスは中止となりました。つきましては、目的のいかんを問わず外部・公共の場での男女間の接触は禁止されております。なお中止理由は特定秘密により非公開です。

2.経済情勢の悪化

 2013年12月24,25日に開催予定のクリスマスは、昨今の経済情勢の悪化に伴い中止となりました。 本決定により、クリスマスイブも中止になります。中止、ならびに本告知が遅れたことにつきまして、楽しみにしておられた方々、及び関係者各位には謹んでお詫び申し上げます。

3.サンタクロース逮捕

 住居不法侵入によりサンタクロースが逮捕されました。実際にクリスマス中止決定の号外画像が拡散。

4.参議院で否決

 クリスマス開催が参議院でも否決されました。

 ネット上で主流となっているのは「特定秘密保護法」に絡めた中止理由である。12月6日の成立した「特定秘密保護法」に関して、国民の理解・納得を得られないまま成立させたことから、説明不足の国に対してネット上で皮肉・揶揄する結果がこのようなネタが反響を得ている背景にあるものと思われる。


過去の主な中止事由

 過去のクリスマス中止の理由は以下のとおりである。

2009年~2012年の主なクリスマス中止理由
中止理由
2008年NSA(日本サンタ組合)の資金繰りの悪化を受けて、中止になることが決定した。これは資金繰りの悪化によってプレゼント購入代金が不足したため、予定人数分のプレゼントを確保することが困難になったため、公平性を保つための措置。
2009年「鳩山内閣の事業仕分けにより、効果が国民に見えない」との理由から中止が決定された。この決定は外務省により、デンマークのグリーンランドにある「グリーンランド国際サンタクロース協会本部」に通知された。
2010年当時の経済情勢に考慮して英国王室ではクリスマスパーティが自粛された他、日本へ来る予定のサンタクロースが北方領土上空を通るAルート、西回りで尖閣諸島上空を通過するBルートともに領土問題で緊迫しており、サンタの安全が確保出来ない事から中止となった。
2011年・3月11日に起こった東日本大震災及び福島第一原発事故のため、政府が被災者の心情への配慮と、電力事情悪化による徹底した節電対策により、クリスマス限定の商品製造並びに関連行事を自粛するよう企業に呼びかけた。
・11月に今上天皇陛下が入院され、これにも配慮する様内閣府からの通達があった為、中止が決定した。
・少子化による寄付金の減少によるサンタクロース協会の財政難。2008年のリーマン・ショック以降、寄付金がほぼ損益分岐に当たる2000億円を切っており、2011年は昨年から大幅減少見込み。
2012年Googleが12月そのものを消してしまった為中止。

 毎年、ユーモアあふれる内容となっているが、その年その年の政治・経済や国際情勢などを反映させ、皮肉を交えた内容がなんとも面白い。いつかクリスマス中止のデマがなくなったとき、日本の社会・経済や各国との関係がよりよいものになっているものと期待したい。

Yoshiyuki

企業のソーシャルメディア活用の立上げ・運用支援・分析をする傍ら、buzzoo.jpの運営を行う。大学時代に学んできた統計学・データマイニングの経験を活かし、将来は21世紀最もセクシーな職業を目指している。お酒大好き浦和っこ。

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