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都知事選、支持層と非支持層間の政治議論は僅か

2014.2.7 17:03

 都知事選投開票まで1週間を切った。各候補者の選挙活動も盛んになってきており、ネットを活用した取組みも活発化している。各候補者の話題について、Twitter上でのユーザー間のやり取りを複雑ネットワーク理論により可視化した。その結果、Twitter上では支持層と非支持層で情報のやり取りが大きく分かれており、両支持層間での政治議論はほとんど存在しないことが分かる。


ネット上で分かれる支持者と非支持者の情報拡散

 今回、1月17日から1月30日までの各候補者に関するTwitter上の話題をもとに、ツイートへの返信やリツイートなどのTwitter上のユーザー間のやり取りをソーシャルグラフとして視覚化した。グラフ上の点が「ユーザーやメディアの記事」を示しており、グラフ上の線が「情報のやり取り」を示している。線と点が密集している部分は活発に議論がなされていると解釈ができる。各候補者に関するソーシャルグラフをみると、各候補者に関する口コミは「支持者」と「非支持者」のグループに分かれており、それぞれで情報を供給するインフルエンサーが存在する。

「宇都宮健児」に関する話題の情報のやり取り @Twitter

図1

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※分析にはNTTコムオンラインの口コミ分析ツールBuzzFinderと株式会社ONTROXの複雑ネットワーク統合解析エンジンIDG(Insight Digger)を活用している。

 例えば、宇都宮氏に関するソーシャルグラフを例にとると、上に位置するグループが宇都宮氏の「支持層」グループであり、宇都宮氏のTwitterアカウント(@utsunomiyakenji)を起点として情報が拡散されている。逆に下に位置するグループが「非支持層」のグループであり、宇都宮氏を支持しない人たちを中心にネガティブな情報の拡散が繰り広げられている。


支持層と非支持層の情報交流は少ない

 支持層グループからの情報拡散と非支持層グループからの情報拡散にそれぞれ分けてグラフ化すると、それぞれのグループ内で情報が拡散されているようだ。例えば、支持層が発した情報は非支持層へは届かず、非支持層が発した情報は支持層には届いていない構図が浮かび上がる。それぞれのグループで自分たちに有利な情報しか拡散せず、議論がなされないTwitter上での全体像が浮かび上がっている。

図2
宇都宮氏支持層の代表ツイート:

@utsunomiyakenji: 【スタッフより告知】 1/19(日)14:00~、ブラック企業対策プロジェクトの政策討論会に宇都宮けんじが参加します。都知事選に向け、若者を使いつぶすブラック企業をなくすため議論します。ぜひご参加ください!

非支持層の代表ツイート:

この1年余りのうちに衆議院、参議院という二つの国政選挙が行われたその2回とも「脱原発」唱えた候補者がいたが結局、争点にはならず、惨敗しているにも拘らず、宇都宮・細川の両氏は「脱原発」だという…学習能力が無いとしか思えん。


他の候補者の話題も分断

 宇都宮氏だけではなく、細川氏、舛添氏、田母神氏など他の候補者の話題拡散も、分断型の構造をしており、支持者と非支持者に分かれた情報拡散が行われ、各支持層での政治議論はほとんどされていないようである。

「舛添要一」に関する話題の情報のやり取り @Twitter
図3
「細川護煕」に関する話題の情報のやり取り @Twitter
図4
「田母神俊雄」に関する話題の情報のやり取り @Twitter
図5

 日本のネット選挙では、支持層と非支持層が既に決まっている中で、候補者に有利な「情報の拡散合戦」のみが行われておりで、より良い政治を目指し、より良い候補を選定するための議論がなされていないのが現状のようだ。米国のように、ネットを活用した活発な議論が行われる選挙になるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

Yoshiyuki

企業のソーシャルメディア活用の立上げ・運用支援・分析をする傍ら、buzzoo.jpの運営を行う。大学時代に学んできた統計学・データマイニングの経験を活かし、将来は21世紀最もセクシーな職業を目指している。お酒大好き浦和っこ。

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