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「松本潤と井上真央結婚」スパムの被害を可視化

2014.3.3 17:31

 「松本潤が井上真央と結婚!?」「Mステ出演禁止歌手一覧」「高橋大輔、詐欺容疑で逮捕」。Twitter上でこれらのデマ情報に踊らされた人たちも多いだろう。ここ最近、Twitter上で自分のアカウントから書き込みした覚えのないツイートが勝手に送信される、新型のスパムツイートが広がっている。ツイート内に含まれるURLをクリックし、ユーザーが理解しないままTwitterのアプリ認証を行うことで、自動的に自分のアカウントからスパムツイートが投稿される仕組みだ。この拡散状況を可視化すると、1次被害、2次被害と、SNSの特性により被害が数時間で倍増していく様子がわかる。

 「松本潤が井上真央と結婚!?」のスパムを例に、スパムの拡散状況を調査した。分析には、NTTコムオンラインの口コミ分析ツールBuzz Finderと株式会社ONTROXの複雑ネットワーク統合解析エンジンIDG(Insight Digger)を活用した。


スパムの発信アカウントは人気アカウント

 今回発見した、「松本潤が井上真央と結婚!?」のツイートを発信したアカウントは、常に面白いネタや写真ツイートを発信していることから、現在5,000人以上の多くのフォロワーがついている。その中の一つにスパムが紛れ込んでいたとしても、なかなか気づかないのも無理はない。スパムの拡散の仕組みは、まずフォロワーに対して情報が発信され、フォロワーがその投稿をリツイートしたり、URLをクリックすることで、最初の発信者以外からも勝手にツイートが発せられ、情報が拡散していく仕組みだ。


スパムツイート書き込み直後

 複雑ネットワーク理論をもとに、Twitter上のやり取りをネットワークで示している。図の点は「Twitterユーザー」や「URL・画像」を表している。リツイートや@ツイートなどの情報のやり取りが発生すると、点と点が線で結ばれるように可視化している。最初の発信元となるアカウントがデマツイートが書き込まれた直後の状況だと、フォロワーが3人ほどが反応している状態である。

図1

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スパムツイート書き込み30分後

 最初の書き込みから30分が経過すると、既に多くのユーザーが情報に踊らされたり、URLをクリックし新たなスパムツイートを生み出していることがわかる。今回のスパム事件では、大きく3つのユーザー群がそれぞれ情報を拡散していくからである。

  • 最初の発信元のアカウントのツイート自体を拡散するユーザー
  • フォロワーが引用した情報をさらに拡散していくユーザー
  • ツイートの中のURLをクリックして勝手に投稿されてしまう状態になり、自身のアカウントから情報を発信するユーザー

図2

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スパムツイート書き込み5時間後

 5時間後には多くのユーザーに拡散され、意図しない書き込みがされてしまうアカウントは1,800件近くにのぼる(最終的には期間中2,200件に)。たった数時間で、急速なスピードで情報が拡散する、SNSの仕組みが狙われた、恐るべきスパムだと言える。


図3

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 インターネットで豊かな生活ができるようになった半面、ネット上のスパムは年々高度化してきており、様々な落とし穴も潜んでいる。これまで以上に情報の取捨選択が一人ひとりに迫られる。「友人の情報やおススメは信頼できる」と思えなくなる日も近いのかもしれない。

Yoshiyuki

企業のソーシャルメディア活用の立上げ・運用支援・分析をする傍ら、buzzoo.jpの運営を行う。大学時代に学んできた統計学・データマイニングの経験を活かし、将来は21世紀最もセクシーな職業を目指している。お酒大好き浦和っこ。

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