写真:AP/アフロ

写真:AP/アフロ

ソーシャルリスニング:Twitterからみる、コロンビア戦の視聴者感情

2014.6.25 19:19

 「2014 FIFA ワールドカップ」のグループリーグ最終節コロンビア戦が6月25日午前5時(日本時間)に行われ、日本代表は4-1で敗戦を喫した。勝てば日本代表の決勝トーナメント進出もありえた今回の一戦。視聴者はどのような感情で観戦していたか、Twitter上の書込みから分析を行った。試合開始前の「緊張」の様子から同点弾での「興奮」、そして敗退後の「残念」な感情から、4年後への「期待」が見えてきた。

 今回、Twitter上の書込みから「緊張」「眠い」「イライラ」「退屈」「興奮」「不安」「期待」「残念」「ありがとう」の9つの気持ちを表すキーワードを対象に、試合開始前から試合終了後まで、どのようにツイート数が変化したかを15分毎に分析した。

 なお、分析には各キーワードの出現回数を独自指標により基準化した値を用いている。


試合開始前とハーフタイムに「緊張」

 「緊張」のキーワード数の推移をみると、試合開始前とハーフタイムに多く出現している。決勝トーナメント進出がかかるこの一戦に多くのファンが緊張していたようだ。また、前半終了間際に岡崎選手が同点弾を決めたことで、後半に向けた気持ちも高まったようだ。

緊張

試合開始前「眠い」。開始後も

 「眠い」のキーワードは、キックオフ前後15分間が最も高い値を示している。日本時間の午前5時キックオフということもあり、多くの視聴者が試合開始前まで眠さを我慢して待機していた様子が浮かび上がる。また、試合が開始した後に起きた人もいそうだ。

 前半17分にコロンビアに先制ゴールを決められた以降は、「眠い」のボリュームが急激に減少しており、ショックで目が覚めた人や諦めて寝た人もいることが推察される。

 ハーフタイム中にも「眠い」の書込み数は上昇しており、15分の休憩中に眠さが戻ってきている様子も垣間見える。

眠い

試合開始とともにつのる「イライラ」

 「イライラ」の書込み数は、試合開始から単調増加で上昇していき、ハーフタイムで低下するものの、後半15分以降また上昇を続けている。

 「勝たなくてはいけない試合」で先制点を決められ、視聴者側も焦っている様子が浮かび上がる。同点ゴールでいったんは「イライラ」が収まったものの、コロンビアによる追加点で再び「イライラ」が高まったようだ。

 結局、ピークは試合終了後であり、1勝もできなかった今大会の結果を不満に思う人も多かったようだ。

イライラ

前半と後半の終盤で高まる「退屈」

 「退屈」に関する感情は、前半と後半の終盤でそれぞれ急上昇している。前半はなかなか得点が入らないことに対して、「面白くない」と感じる視聴者がいたようだ。また、後半終盤は得点差も開き、逆転への望みが少なくなったことから「退屈」に感じる人がいたようだ。

退屈

岡崎選手の前半ロスタイムゴールで「興奮」

 試合中、最も多くの視聴者が「興奮」していたのはハーフタイム。当然のごとく、岡崎選手の前半ロスタイムの同点ゴールによる歓喜の声が高まった結果だといえる。

興奮

ハーフタイムに高まる「不安」

 「不安」のキーワード数が最も高かったのは、ハーフタイム。後半30分には「不安」が最も下がり、その後上昇している。 ただし、書込みの中身をみると、当初の「不安」の高まりは、決勝トーナメント進出への希望に対するものであり、2点目を決められた以降は、望みが薄くなったからか、書込みが減少している。

不安

試合終了後に高まる「残念」「ありがとう」「期待」

 「期待」を含むツイート数は、ハーフタイム中に増加しており、「不安」と「期待」が同時に存在している。両方とも試合終了後に書込みが急増しており、今後の日本代表に対する期待が書込みに現れている。

 試合終了後、同時に高まっているのが「残念」「ありがとう」というキーワードであり、大会の結果に対して満足はしていないものの、日本代表選手の戦いぶりに「ありがとう」とねぎらいのツイートが急上昇した結果となっている。

残念 ありがとう 期待

 サッカー観戦を感情で追うと、様々な気持ちが90分間に出入りしており、それが私たちファンを熱中させる要因となっているのかもしれない。また、「期待」と「不安」や、「興奮」と「退屈」のように、人によって異なる感情が抱かれている場合もある。もしかしたら、日本国民全員が同じ感情を持った時は、日本が優勝するときかもしれない。

Yoshiyuki

企業のソーシャルメディア活用の立上げ・運用支援・分析をする傍ら、buzzoo.jpの運営を行う。大学時代に学んできた統計学・データマイニングの経験を活かし、将来は21世紀最もセクシーな職業を目指している。お酒大好き浦和っこ。

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