(c)2013 二馬力・GNDHDDTK

(c)2013 二馬力・GNDHDDTK

新たな魅力?キスシーンも話題の「風立ちぬ」

トレンド・ライフ2013.7.25 19:42

 宮崎駿監督の新作映画「風立ちぬ」が20日、全国で一斉公開された。20日は夏休み最初の週末ということもあって、多くの観客が映画館に訪れたようだ。配給元の東宝発表によると、初日の動員数は同日13時で、前作「崖の上のポニョ」を27%上回っていたという。Twitterなどのソーシャルメディアにも続々と映画を見てきたこと、感想などの書き込みが上がっている。

 同映画は零戦(ゼロ戦)を設計した堀越二郎の生涯と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」を重ね合わせたストーリー。宮崎監督の5年ぶりの新作ということで、公開前から期待の声が多かった。そこで、ソーシャルメディアでは何が書かれているのかを探ってみた。

風立ちぬ_trend

 盛り上がりの推移をみると、Twitter、ブログともに、5日の試写会、10日、17日ではそれぞれTV番組の特集をみたことで書き込み数が増加している。

 19日は日本テレビ系列で「猫の恩返し」が放送された後に紹介された予告編をみた人がTwitterに書き込む件数が22時45分以降に急増し、それまで数百件しかなかった書き込み数が、2万5千件以上(15分間)に増加した。

 ちなみに以下はgooの検索ログとの比較グラフである。Twitterでは19日がピーク、ブログは20日、検索は21日がそれぞれのピークになっている。

風立ちぬ_trend2

 この微妙にピークが異なった結果を見る限り、ユーザーの行動パターンはテレビ番組やニュースなどをきっかけに、Twitterなどで盛り上がり、検索で内容を確認、把握しているかのようだ。

風立ちぬ_action

 次にブログに書かれた映画の感想について調べてみた。公開3日間で、実際に観に行ったという書き込みに絞ってみると、大きく5つの話題に分類することができた。
*ひとつの文章に複数の話題がある場合は、それぞれの話題をすべてカウントしている。

風立ちぬ_topics

 1位は宮崎監督の話題で、5年ぶりの新作ということや、実在の人物を題材にした点など雑誌やTVでのインタービューの内容を取り上げて感想を書いている人が目立っていた。

 2位の映画のシーンでは、映画の最後のシーン、飛行シーン、関東大震災のシーン、風景などの美しさともにキスシーンが書かれている。

"ジブリには珍しく何度もキスシーン"
"子どもといくと照れてしまうぐらいのシーン"

といったように、観た人が意外なシーンに反応していることが分かる。

おおむね評価は高く、新しい魅力を感じている人も

 次に、感情表現(形容詞の上位10位、動詞上位5位)を調べてみると

風立ちぬ_sentiment

といった書き込みで作品への評価はおおむねポジティブな感想(赤色)だった。マイナス表現のキーワード(青色)は”子供には難しい”、”内容が考えさせられる”、”内容が切ない、悲しい”といったものもあった。

「大人じゃないと理解出来ない部分がけっこうあるが、つくづく、今の時代がどれだけ恵まれているかよく分かります」

 マイナス表現の書き込みであっても、映画からのメッセージを受け止め、ジブリの新しい世界観に魅力を感じている観客も少なくないようだ。

 来週から8月。夏休みの子供だけでなく、大人たちがどれだけ新たなメッセージを受け止め、動員数を伸ばしていけるかが注目の映画である。

日本橋 太郎

SEを経てベンチャーやら外資やらでコンサルタント/アナリストとしてさまざまなデータを分析。住まいは、東京の下町。とにかくお祭りが好き。将来日本橋(東京)に住むと決めた。

コメント