写真:ロイター/アフロ

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レギュラーソリュブルコーヒーの認知度は?

トレンド・ライフ2013.9.26 14:31

 ネスレ日本株式会社(本社:神戸市)は8月28日に、9月からインスタントコーヒー「ネスカフェ」を全面刷新し、「インスタントコーヒー」という呼称を「レギュラーソリュブルコーヒー」に変えると発表した。発表から1ヵ月、「ソリュブル」という新呼称に、消費者の困惑や疑問の声はいまだにあり、定着にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 発表時、この新しい呼称「レギュラーソリュブルコーヒー」に対して、ツイッター上では

  • 名称変更はいいけど、「ソリュブル」はセンスなさすぎでしょう。
  • ソリュブル、定着せんやろな
  • なんでわざわざ発音しにくい「ソリュブル」にしたのか

といったように、否定的な意見が数多く見られた。インスタントコーヒーの呼称は1960年ごろから使われはじめ、50年前後定着してきた。一般にはあまり聞きなれてない「ソリュブル」に変えても、すぐには受け入れられないというのが消費者の意見、感覚なのだろう。

 たしかに、製品は今まで通り瓶詰めの粉末で、カップに粉とお湯を注ぐだけで、手軽にコーヒーを飲める製品だ。しかし、従来とは製法が異なり、粒子の中にコーヒー豆を内包する「挽き豆包み製法」に変わった。ネスレ日本の高岡浩三社長は会見で「技術革新が進み、もはやインスタントコーヒーではない」と説明しており、新製法によりコーヒー豆本来の香りや味の深みが増したという。

 ただ、この製法だと日本の公正競争規約上ではレギュラーコーヒーに分類され、「インスタントコーヒー」を名乗れない。品質面向上の代わりに、市民権を獲得していたインスタントコーヒーという呼称を変更せざるをえなくなったのだ。

 では、発表から約1ヵ月たった今、レギュラーソリュブルコーヒーはどれぐらい消費者に浸透しているのか、ツイッターのデータから探ってみることにしよう。

 まずは、約1か月(2013/8/26-2013/9/24)の合計の書き込み数を見てみると、レギュラーソリュブルコーヒー864件に対して、インスタントコーヒー11,792件と、13.6倍の書き込み数の差がある。

ソリュブルコーヒー ツイート数

 次に、日別の推移を見ると、レギュラーソリュブルコーヒーは、発表後も書き込み数が、発表前とほぼ同じ水準の2-3件/日という結果であった。現状では、多くの人に新しい名称の認知が広がっていない可能性がある。

ソリュブルコーヒー ツイート数日別

 また、実際の書き込み内容を見てみると、

  • インスタントコーヒーの詰め替えを買ったつもりがソリュブルコーヒーと書いてありどこにもインスタントの文字がなく飲み方も書いてないので、間違って豆を買ったのかと困惑。
  • ネスカフェのソリュブル?ソリブル?は何が変わったんだ?
  • なんで、ソリュブル珈琲って言うことにしたの?インスタント珈琲でなんか、困るのか?

といったように、呼称変更直後ということもあり、消費者の戸惑いや疑問の声がいくつか見られた。

 今後、品質が向上した美味しいコーヒーとともに、新呼称である「ソリュブル」認知が広がっていくのか、定期的にツイッターなどで消費者の声をウォッチしていきたい。

*ネスレ日本:ソリュブルコーヒーについて

http://nestle.jp/faq/coffee/tech.html
日本橋 太郎

SEを経てベンチャーやら外資やらでコンサルタント/アナリストとしてさまざまなデータを分析。住まいは、東京の下町。とにかくお祭りが好き。将来日本橋(東京)に住むと決めた。

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