写真:アフロ

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中学英語の「習熟度別指導」拡大への反響

トレンド・ライフ2014.2.10 17:40

 近年、経済のグローバル化が進む中、TOEIC受験が必須の企業が多くなり、実際にTOEICの点数などが、昇進を左右するケースも少なくない。国も日本人の英語能力向上を図る必要に迫られ、英語教育の強化を進めている。その一つに、文部科学省は一部の公立中学校で行われている英語の「習熟度別指導」を、全国に拡大して実施できるよう検討を始めている。

 英語の「習熟度別指導」は生徒の理解度に応じた少人数グループによる指導方法で、国は2020年度を目途に多くの公立中学校で導入を目指し、英語による英語授業も実施したい考えだ。英語の習熟度レベル分けは私立高校や大学の授業ではポピュラーになりつつあるが、公立中学校ではまだ一部だけだったようだ。


 このニュースに関して、Twitter上では様々な意見が見られた。

ポジティブな声

  • これはいい取り組み。 数学と英語はすぐにでも始めるべき。 生徒のため以上に先生の負担を減らすためにやるべき
  • 習熟度別プラス最下層クラスは2〜3人のグループ個別授業にした方がいいと思う。本気で全員に英語学ばせるなら。
ネガティブな声

  • 出来る子は伸びるかもしれませんが、苦手な子が英語嫌いやドロップアウトになってしまわないかと危惧します。
  • 現在の小学校の英語活動ではアルファベットや単語の読み書きは教えないことになっています。英語を学校外で習っている子と習っていない子で格差がでるかもしれないです。
英語学習の過熱化自体を懸念する声も

  • 小学生時代の英語能力で中学校の英語クラス分けが行われそうです。
  • 中学でこれやると、親が金かける早期教育の影響がモロに出ちゃうじゃん。英語だけじゃなく経済格差を助長させるだけ。やるなら低レベルのクラスに良い教師つけなきゃダメ。
教員の人材確保を心配する声

  • 中学校の英語教員に、一番高いレベルの中学生に英語を教えられるのか?多くの教師が英検準1級も持ってないんだから。
  • これ…人材確保どうするんだ…。授業が持てる教員免許持ちの非常勤講師を必死に集めてきたとしても、"新しい条件"をクリアする先生はどの程度なのか…。そして、無理と分かった後の対策や如何に。

 クラス分けで高いレベルのクラスに入らないと、レベルの高い英語を学べない可能性があり、大学受験にも影響する。そのためには小学校時代から英語を勉強する必要があるということなのだろう。

 また、教員の負担も大きい。高校では今年度から、英語の授業が英語で行われている。文科省は2020年度から、これを中学校にも導入する。英検準1級以上英語力を習得することを迫られるため、教師自身のための勉強も必要なのだ。

 だが、最も大事なのはレベルの低い生徒達の底上げではないだろうか?彼らに生きた英語を丁寧に教える機会を提供してあれば、英語力の伸張も期待できる。切り捨ての英語教育にならないよう願いたい。

ポーいち

マーケティングリサーチャー、データアナリスト、VOCアナリスト。現在はソーシャルリスニングのプランニングを担当している。趣味は水草の効率的な栽培方法を開発すること。おかげで自宅は水槽だらけ。いつかは商業ベースに乗せたいと夢見ている。好きな言葉は”無作為抽出”と”帰無仮説”。

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